2025.09.28 オフィスレイアウト設計 オフィスレイアウト変更で注意すべき消防法の基本

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オフィスのレイアウトを変えるとき、使いやすさや見た目ばかりを考えてしまいがちですが、実は消防法という法律にも気をつける必要があります。もし消防法を守らずに工事をしてしまうと、消防署から「改善してください」という指導を受けたり、最悪の場合は罰則を受けることもあります。さらに、火事のときに避難がしづらくなると、従業員の命に関わる危険が出てしまいます。
この記事では、オフィスのレイアウトを変更するときに知っておくと安心な消防法の基本ポイントを、できるだけ分かりやすく解説します。

消防法とオフィスレイアウト変更の基本を理解しよう

消防法ってなに？

消防法は「火事が起きたときに被害を小さくして人の命を守るため」の法律です。
建物の中で安全に避難できる動線を確保したり、消火器やスプリンクラーなどの設備を正しく設置・維持することが求められています。

レイアウトを変えるときに関係してくる場面

オフィスの模様替えや工事が消防法に関わるのは、こんなときです。

・避難経路をふさいでしまうとき
・防火区画を壊してしまうとき
・消火設備を隠してしまうとき
・大きな変更をしたときの届出が必要な場合

もしこうした変更をしてしまうと、消防署から指摘を受けて工事をやり直すことになったり、業務に支障が出ることもあります。

オフィスレイアウト変更で注意したいポイント

避難経路をふさがないこと

火事が起きたとき、社員が安全に外へ出られるよう通路の幅をしっかり確保することが大切です。一般的には80cm以上の幅があると安心とされています。通路の途中に柱や棚が出ている場合は、その一番狭い場所で幅を計測してください。非常口までの道が遠回りになっていないか、途中で荷物が置かれていないかも確認しておきましょう。

防火区画を壊さないこと

オフィスの中には、火事のときに炎や煙を広がりにくくするための防火壁や防火ドアがあります。これらを撤去したり位置を変えたりすると、火の勢いを止められなくなる危険があります。工事の前に「ここは防火区画かどうか」を専門業者に確認すると安心です。

消火器やスプリンクラーを隠さないこと

消火器・スプリンクラー・火災報知器・非常用照明などの場所をふさいでしまうと、火事のときに使えなくなる危険があります。レイアウトを考えるときは、これらが見える・すぐ手が届く位置にあるかを必ずチェックしてください。

消防署への相談・届出が必要な場合がある

大きな間仕切りの追加や壁の設置、使い方の変更などを行う場合は、事前に消防署へ確認や届出が必要になることがあります。特に消火設備や排煙設備の位置を変えるときは、必ず消防署や工事業者に相談するのが安全です。

オフィスのレイアウト変更は、使いやすさや見た目だけで判断してしまうと、消防法を守れなくなるリスクがあります。避難経路をふさがないこと、防火区画を壊さないこと、消火設備を隠さないことを最低限意識するだけでも、万が一のときの安全性は大きく変わります。ただし、法律の細かいルールは建物の大きさや地域によって違うため、専門知識がないまま工事を進めるのは危険です。まずはプロに相談することをおすすめします。

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